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樫宮鉄平は屋上にいた。
この学校の屋上は広い、学校の敷地が見渡せるほどに広い。
そんな広い屋上で、樫宮は何かを楽しそうに見ている。
彼の視線の先には、一人の少年が一人の少女に殴られている場面があった。
それを見て樫宮は、嬉しそうに言う。
「作戦成功だニャ~。悪いな黒っち、お前だけにいい思いはさせられないニャ~」
言い終えると樫宮は、屋上の出口へと向かった。
「そうだ、好坂は俺が何とかしといたから、安心してくれ。って言っても、絶対聞こえないだろうがニャ」
吐き捨てるように言うと、樫宮はそのまま屋上を出た。
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