第二章~ 死神は若葉と共に ~

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「もしもし?」 『天原さん、今すぐ死神教会に来てください』 電話の相手は、死神教会で事務のような仕事を任されている木沢だった。 「また、何かの仕事かしら?」 『いえ違いますね、今回は他の用件です。彼が帰ってくるようなので』 不機嫌な天原に対し、木沢は相変わらず、あらかじめ台本を準備していたかのように話を進めていく。 「わかったわ」 『それから天原さん』 電話を切ろうとしたとき、木沢が付け加えるように言った。 『黒沼君も、連れてきてください』 「……わかったわ」 そう言って電話は切れた。
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