第二章~ 死神は若葉と共に ~

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「黒沼君、死神教会に行くわよ」 天原の言葉に黒沼は、怪訝そうに首をかしげた。 「何で急にーー」 「早く行くわよ」 「……はい」 言葉を遮る天原の冷たい一言。 黒沼としては、聞きたいことがあったのだが、これ以上天原を刺激しては、自分の身が危ないと感じ、質問は一つにした。 「今回は何の仕事なんだ?」 「……」 「無視かよ!?つか、何でそんなに不機嫌なんだよ?」 天原は空気の読めない黒沼に対し、怨むような目つきでにらみを飛ばした。 質問を一つにするというファインプレーも、空気が読めなければ駄作である。
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