動き出す闇

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十時間後、カラクサタウン 「いやぁ、いっぱい買えたねー!!」 「そうね!丁度バーゲンだったから買いすぎちゃった!」 いきいきしながら歩くベレー帽の少女とポニーテールガール。 そのすぐ後ろでは 「…………なんで俺達がこんな目に…………。」 「ブラックはともかくなぜ僕まで…………。」 哀れな男子二名が、荷物持ちをやらされていた。 「もう、負けたんだから文句言わないの!」 「確かにブラックは君に負けたけど、僕はベルに勝ったはずなんだけど。」 「いいじゃない、男の子なんだから!」 ホワイトの言葉にすかさずチェレンは言い分をぶつけるも、ベルが一言で一刀両断。 ベルのマイペース(どちらかというと自分勝手というのが適切だろうが) にはだいぶ慣れたと思っていたが、それは自分の思い上がりだったとチェレンは悟った。
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