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「………ほぉ……」
男が溢した言葉の意味は、関心か、驚きか。
いずれにしても、相手の行動に対してという点では変わらない。
「………なぁ、チェレン」
水晶のように青く透き通った玉を首に一つ、尾の先に二つつけたポケモンの後ろに立つブラック。前に突き出した右手には、開いたモンスターボール。
「ああいう危ない奴はこの季節にはよく出てくるのか?」
「残念だけどそういうのが続出するのは、季節の変わり目だよ。今何月だと思ってるんだい?」
そう言うチェレンの前に立つのは、巨大な身体に見合った両腕で、次の攻撃に備えるエンブオー。
「もっとも、例え季節の変わり目でもここまでの奴はいないと思うけど」
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