入学

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おれは魔法に強い憧れを抱いてこの学園に入った。 だがその魔法は他より劣ることは明らかで、さらに周りからは蔑まれるようなことになるのかもしれない。 「嫌なら、やめたほうがいい。他の学校への紹介は学園長が何とかするだろう」 確かに嫌だ。 授業ではこの学園は全ての魔法学園では指折りのことだ、生徒が最低やってきてることはやらないだろう。 おれは自分の力で魔法の基礎を学ぶしかないのだ。 誰かが心の中に語り掛けてくる。 ―始めから無理だったんだ ―諦めろよ ―普通の人生の何が悪い? ―無理だ ―無理だ。無理だ、無理だ無理だむりだムリだ…… 「…違うっ」 「おれはっ…負けない…魔法はおれの憧れだ…!絶対に、諦めない!!」 心に聞こえてきた声を全部否定するように、思ったことを口から全部吐き出す。 苦労することなんて始めから予想できた。 それにおれには心強い友ができたじゃないか。 何も不安になることなんてないんだ。 やってやるんだ。
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