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流しをして、僕はスタートライン付近をウロウロしていた。
集まってくる人なかに1人だけ背が高い人がいた。
僕らの町に中学校は1つしかない。だから町選抜のこの選考会では少なくともとも三年生では知らない人はいない。
その人のことを全然知らなかった僕は勝手にかれを『りょうだい』だと思うことにした。
「後30秒でスタートします」
役員の人が声をかけた。雨はどんどん強くなっているがそれでも決行するようだ。
僕は何も考えないようにしながらスタートラインに立った。
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