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「位置について…」
パーン!!
降りしきる雨の中、一斉にスタートした。
いきなり『りょうだい』が飛び出した。
僕は『りょうだい』についていくことにした。
無言で走る。一周が過ぎ二週も後半に差し掛かろうとしていた。後ろについてくる人はいない。僕と『りょうだい』の独走だ。
僕は今『りょうだい』の後ろにピッタリとくっついて走っている。
だが、もう少しぐらいならペースを上げれそうだった。
カーブにきた時、僕は思い切ってスピードを少し上げた。
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