◇__第1章

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<★...花姫side> 花「気持ちいいー」 凛「ほんとッ」 今は授業中だけどさぼって屋上で空を見てる。 空って不思議だなぁってあたしは思う。 こんなに大きい空は、世界をつなげている。 あたしたちが見えてる空はほんの一部分ってこと。 凛「何考え事してんの?」 花「してないよ」 凛久に声をかけられ、あたしは答えた。 凛「もうすぐ夏休みだよ?みんなでどっか行かない?」 花「いいね。みんなでキャンプでもしようよ」 洸「何のんきに言ってるんですか」 振り返るとそこには洸一がいた。 花「あれ?洸授業は?」 洸「サボりです」 満面の笑みで言う洸。 笑みと言うより無言の圧力といった方がいいような笑い方。 瞬「花ちゃんも凛久もちゃんと受けないと留年するぞ」 屋上のドアに腕を組んで寄り掛かっている瞬哉が言った。 花「冗談に聞こえないから止めてよー」 凛「花姫1年ギリ留年じゃなかったもんね」 凛久に笑われながら言われる。 1年は春の追試でぎりぎり受かったため、今は何とか2年と言ったところのあたし。 そして何気に頭のいい凛久。 花「なんで凛久は頭いいのかなあ?」 洸「花姫ちゃんがアホなだけです」 花「アホアホ言わないでよッ」 瞬「翔舞くんに教えてもらいなよ。笑」 翔舞とはあたしのお兄ちゃんで、学年トップを取るほどの秀才。 それに比べあたしは、進級できるかのラインにいる。 兄妹でなぜこんなにも違うのか…    
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