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信号待ちをしている、周りのたくさんの人たちは、誰も「筑紫哲也」さんに気づいていない様子。
なぜ…誰も気づかないのか?と、思っていたら信号が赤から青に変わった。
たくさんの人たちが交差点を歩き始める。皆、忙しいそうに歩く。しかし「筑紫哲也」さんだけは、ゆっくりと 少し下を向いたまま歩いていた。そこだけ違う時間が流れているみたいに…。
私はすれ違うときに「筑紫哲也さん」と 一言つぶやき 歩きさった。
急に ザワザワ…と声が聞こえ始めた。「筑紫哲也」さんに 周りの人たちが気づいたからだ。
私は振り返った。
「筑紫哲也」さんは 周りの声を全く気にせず、少し下を向いたまま「ゆっくり」歩いていた。
後ろ姿も…セピア色に見えた。
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