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午後1時前後
警察の方が家に病院が決りました。
と連絡しにきてくれた。
『娘達は一緒にいけないのですか?』
と母親が言った。
『全然かまいませんよ。でも一緒にとはいきません。別の車で病院に行ってもらえますか?』
そう言われた。 一緒に行きたかった。いや!息子をこの手で抱き締めながら連れて行ってあげたかった…
でもそれは叶わぬ事…亡くなった人は車に乗せてはいけない事は分かってる。
病院に着くと鑑識の方々がいっぱい居た。
普通に診察に来てる患者さん達は不思議そうに見てた。
鑑識の方に暫く時間がかかりますよ。と言われた。
しかし二時間位してから看護婦さんに呼ばれた。
奥の救急の診察室に連れていかれると息子がベットに寝ていた。
まだいつもの息子だった。スヤスヤ寝てる…可愛いなぁ~と思って覗き込んだ時ショックを受けた…
《舌が白い…》
受け入れたくない事実を見つけてしまった。
やっぱり泣き崩れてしまった… 警察の方に
『今から大学病院へ搬送させてもらいます』
と言われた。やっぱり原因は分からないとの事だった。
肺に水が溜まってるとだけしか分からなかった。
会計を終わらせ私達も大学病院へと走りだした…
本当にこれで良かったのかと自問自答しながら…
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