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男にしてはあまり食べない方だとよく言われる
別に食べたくないわけではない
食べたいときにはたくさん食べる
決して無理して食べないわけじゃない
ただ後ろめたさが俺の腹をお腹いっぱいにさせた
弁当箱を見たある社員は「いつも幸せですね」と頬を緩めて笑った
俺は愛想笑いを浮かべ、「えぇまぁ…」と曖昧な返事をしかできなかった
幸せと言えば幸せである
幸せじゃないと言えばそうでもある
幸せとは一体――
幸せという言葉の先に浮かんだのは美咲の笑った顔だった
真っ先に浮かんでこなければいけない人物の顔が残念ながら二番目に浮かんできた
すでに俺の中で順位づけがされていた
なぜ俺は「はい。幸せです」と答えられないのだろうか?
曖昧な返事をする必要があったのか?
いつも俺の頭の中は交差点状態だ
どの道を進めば答えがあるのかわからない
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