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その後母は私と"カツオ"を部屋に残し、どこかに出かけていってしまいました。
ごゆっくり。
と、言い残してです。
恐怖で鳥肌が立ちました。
"カツオ"は鞄の中から赤いロープを取り出し、それで私の手足を縛りました。
身動きのとれなくなった私の体を"カツオ"はぎゅっと抱きしめ、耳元でこう囁きました。
大丈夫。これは"おじさん"と"かなへちゃん"が仲良くなるための儀式だからね。
本当の仲良しになるためには必要なことなんだよ。
わかるかな?
わかるよね?
もう少し楽にして良いよ。
緊張するのは分かるけど、そんなに硬い表情じゃ人形みたいじゃないの。
それとも僕専用の人形になってくれるのかな。
なーんてね。
"かなへちゃん"は人間の女の子なんだから。
ね?
僕に全てを委ねてごらん。
直に気持ちよく…いや良い気分になるはずだよ。
と。
私はあの時5歳ですよ。
この言葉が何を意味しているのか知る由もありません。
口の中に舌を突っ込まれ、のどの近くまで舐められました。
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