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彼の裏切り 私の黒い思い
ある日の帰り道、彼は用事があるといい 先に帰ってしまった
1人 夕方の道を歩いていた
ふと、 前を見たら 見覚えのある 服 背丈 髪色 そして… 顔
彼だー…
しかも隣には… 知らない女がいる
「ー…え?」
彼が女と歩いている…
「嘘ッ…なん…で?」
ショックで言葉が出ない
彼は楽しそうに話している
その声は此処まで聞こえる
「蘭(ラン)の髪は綺麗だね」
聞き覚えのある 言葉
前、彼が言ってくれた 甘い私だけの言葉…
カラン カラン…
踏切の音が聞こえる
だけどそんな音より、彼の言葉が耳に入った
「あの女はもう楽しくないわぁ~」
「あの…裕加って女?別れればw?」
「そうだな~あきたし」
「アハハッ!侑(ユウ)ひどーいw」
笑い声が 踏切の音と重なる
だけどはっきり聞こえた
『楽しくない、あきた』と…
酷い… 酷い!
泣き崩れる私、だけど前の2人は私に 気付かないまま去っていった
酷い… 酷い
頭の中に響く
だけど… 何故?
あんだけ言われたのに 女がいたのに
彼を諦めきれない 自分がいる…
あぁ… 私は彼しか 居ないのか
その時、私の中に黒い何かが弾け飛んだ
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