彼は私の腕の中 (終)

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彼は私の腕の中 (終)

私はあの後 直ぐに2人を追い掛け、後を着けた 夜、女を家に送り その後彼は 近くの公園に行った 私は走って 彼を掴まえて近くにあったベンチに押し倒した 彼は吃驚しているようだ 「どうしたの?」 困った顔をしながら優しく問い掛けてきた 「ー…」 長い私の髪が彼の頬に当たっている 彼の手が私の髪に触れる 「裕加の髪は綺麗だね」 前に言った言葉だ あの女にも言った言葉… 苦しい… だけど 愛している 凄く 凄く 凄く… 好き… 殺したいぐらいに… 「ねぇ…侑の首って綺麗ね」 そっと両手で 彼の首を触る 「そうか?」 「うん… 透き通った 綺麗な首よ… 物凄く… 締め殺したいわ…ッ!」 「ッ!!?」 私は力いっぱいに彼の首を締めた 「侑…好きよ 私だけの侑になって…」 「ぐっ…がぁッ!!」 もがき苦しむ彼、 だけど私の顔は 笑っている… 「愛してるよ…侑…私の侑…ッ」 「う゛あぁぁッーー!!」 彼の悲鳴は 暗い夜の公園に響き渡った 冷たい彼をそっと優しく抱いてる私… 「侑…私の腕の中でお休み…」
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