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さて、仕事を辞めて散々落ち込んだ私でしたが、とうとう前向きに働く決心をしました。
夕食の食材を宅配する仕事です。
面接の時に聞いた話の、慣れるまでは近場で少数から…とはまるで正反対。
エリアで一番遠く、一番多いところを任され、時間通りに帰って来なければなりませんでした。
階段を駆け上がり、駆け降りる…車をぶっ飛ばす…
その繰り返し。
土地勘もまるでなく、方向オンチの私には過酷すぎる仕事でした。
ある日、階段を駆け降りたとき、ピキッという音と共に腰に激痛が走りました。
しばらく車の中でじっとしていると治まったので、再び車をぶっ飛ばして行きました。
すると、突然目の前を、信じられないことですが、猫の行列が横切ったのです!!
私は急ブレーキで止まりました。
そのとき、再び腰に激痛が走り、アクセルを踏むことすら出来なくてなってしまったのです。
急きょ、事務所に連絡して残りの配達を他の人に代わってもらい、痛みが治まるのを待って、私は恐る恐る運転しながら帰りました。
力の入り加減で激痛が走りました。
すぐに病院へ。
レントゲンの結果、腰椎が分離してずれている…とのこと。
つまり、
ピキッ→分離
急ブレーキ→ズルッ
ということか…なんて感心している場合ではありません。
このまま放っておくと歩けなくなると脅され、
私の社会復帰の幕開けは、たったの1ヶ月で、あっさりとその幕を閉じたのでした。
その後リハビリを続けるものの、腰痛は治ることなく私を苦しめました。
立っていても座っていても寝ていても、同じ姿勢でいると、次に動かすことが辛くて…。
寝返りなんて何分かかることか…。
でも、ずっと同じ姿勢でいることが苦痛なので、やはり激痛に耐えながら寝返りするしかないのです。
あまりにも痛いので、ヘルニアじゃないかと言われ、MRIで診たところ、やはり腰椎分離すべり症だと言われました。
私の腰痛持ち人生の幕開けでした。
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