12歳 ♂

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『なぁ、散歩付き合って』 「あー、じゃあコレ置いてくる」 とか言って急いで家に戻りコンビニ弁当を置いているオレ。 近所でしかもタメとくれば、物心つく前から一緒に遊ばされる。 大人のエゴ、そんなもんだ。 いわばオレ達は双子同然だ。 なんだかんだで、オレはヤツといるのが楽しい。 「おいルビィ、相変わらず大きいなお前。」 テレパシーは諦め、ちゃんと発声しておいた。 犬はまぁ、シカトだ。 すこし寂しい。 『お前、犬にもなめられてんのか。かわいそうだな。』 ヤツの無表情はいつ見ても冷た過ぎる。 ダイレクトに傷つく。 「中学同じクラスになっても喋ってやんねー…って、ニヤニヤすんな!!」 ヤツはドSだ。 オレの傷ついた顔が好物だ。 『あははっ!あーほんとガキだな、毛ぇ生えてんのか?お前』 「え」 『…あー、わりぃ。まだなんだな、ごめんごめん』 オレの肩をポン、ポン、とするヤツの行動が無性に恥ずかしさを引き出した。 「はっ、生えてるよ2本…ってニヤニヤすんな!」 『…ぶふっ!』 オレは昔からヤツにガキ扱いされる。 タメなのに。
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