届かない距離

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「「いらっしゃいませー!」」 あゆ達が来て、いつも通り飲み始める。 こいつらはとにかく飲む。 でも楽しいから苦じゃない。否、雪がいるから。 あゆも俺が抜ける時少し不満をもらすが、なんだかんだヘルプと仲良くやる。 雪は静夜がいなくても変わらず楽しそうだ。 こいつらは良客だ。 今日は3組被ってる。が、誰も高額を入れない。 こういう時は誰かにきっかけになってもらわなければ… 『…あゆ、なんかシャンパン飲まない?』 「…え?」 初めて煽った俺にあゆは驚いた顔をしていた。 『じゃないと俺またすぐ抜かれちゃう。 あゆんとこいたいのにな…。』 思ってもない事を言う。 だけどあゆは嬉しそうな顔をして 掛けになってもいいなら…と言った。 よし。 本物の馬鹿だ、こいつ。
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