届かない距離

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内勤に頼んで静夜を外してもらい、寝てるあゆはいない事にして俺は初めて雪と二人っきりになった。 近くにいた奴に頼んで冷たいおしぼりをもらった。 『大丈夫?』 「ありがとう、うん全然余裕。 酷いよね、シャンパン入れたら怒るってどんなホストだよっ」 笑いながら言ってるがどこか痛々しい。 「冷くんは優しいよねー」 雪はポツリと言った。 『俺が?全然優しくないよ。 俺があゆにシャンパンお願いしたからこんな事になったんじゃん。ごめんな。』 「そういうところが優しいって言ってんの! あゆ本気で冷くんにハマってるからさ…、よろしくね?」 笑うと八重歯が見えるんだな。 よろしくしてやるよ、あゆは一人じゃ来ないと言ってた。 だからあゆが来る限り、雪に会える。 静夜は邪魔だがな… 『こちらこそだよ。仲良くしよーな。』
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