冷の過去

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「一目惚れしました」 「初めて見かけてから…」 「一目惚れです。」 一目惚れ、一目惚れ 高校生になった俺。 一目惚れって理由以外で告白された事はなかった。 タイプの子と付き合ってみたりもした。 まぁどうせすぐ終わるのはわかってたけど暇つぶしにね。 何人めかも名前も忘れた女と部屋でDVD見てる時。 「ねぇ…」 『ちょ、うるせぇ』 映画を真剣に見てた俺。 「もうっ!何で何もしてくれないの?私の事本当に好きなの…?」 いきなり切れだした女。 『は?今映画良いとこな訳。ヤリたいなら違う男んとこ行けば』 泣き出した。あーうるせぇ。本当に今良いとこなのに。 俺がそう言うともう何十回と言われたセリフ。 「遥くんがそんな人とは思わなかった…」 本当聞き飽きたんだよ。 いい加減イラつく。 『そんな人ってどんな人かも知らずに一目惚れって告ってきたのお前だろ? 勝手に理想押し付けんなよ。うざってぇ』 そういうと俺は鞄を持って別れを告げ出てった。
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