冷の過去

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「ッ…!」 怒った顔で扉に手を掛ける伊織。 『いいよ、伊織。』 だけど俺がそう言うと伊織は唇を噛み締めて、黙って扉から手を離した。 優しい奴。 前々からわかってたよ。こいつらがダチとして俺を見てねぇって事くらい。 そんなに馬鹿じゃねぇわ。 結局こいつらも浅はかな女共と一緒だ。 汚い腐った奴らばっか。 『屋上戻ろーぜ』 まだ納得してない感じの伊織の肩を抱いて、半ば強制に連行した。
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