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「れーいー様っ!」
…あゆのこのいつも底抜けの明るさ、いや馬鹿っぽさには呆れるを通りこして尊敬する。
「この前のお金、はい!」
つい先日の掛け。
なんだ、あゆ達はいつも普通に飲んでるだけだから金持ってないと思ってたが
意外と良い鴨かもしれない。
『さんきゅ。期日まだなのにあゆは偉いな。
俺しっかりしてる奴好きだよ。』
そう言えば嬉しそうに顔を赤らめるあゆ。
今日は美咲が不安定だ。
俺が戻って来なかったら何か入れ出すだろう。
あゆにも乗っからせたい。
『あーやっぱあゆといると落ち着くわー。
俺の客割りと痛くて病んでる様な奴多いからさぁ…。』
「そうなの…?」
『うん、あゆみたいな良い子は珍しいよ。』
こう言っとけば客は痛く育たない。
「だってあゆ、冷様の事大好きだもんっ!」
あゆがそう言えば
「あーあ、お前あゆちゃんのあの可愛さ分けてもらえよ。
あゆちゃんはいつも素直で可愛いねー。」
雪に対して嫌味ったらしく静夜が口を挟んできた。
こいつこんな接客する奴だっけ?違うな。
静夜はオラ営とは正反対な接客をする正統派ホストな筈なのに。
「そうだねー、分けてもらいたいわ。方法教えてよ、静夜。」
笑いながら雪が言い返す。
…こいつ見た目とギャップあり過ぎだろ。
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