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雪との出会いはまぁ所謂キャッチだった。
夏が終わり秋になった頃。
仕事終わりであろう。カラオケから出てきたキャバ嬢二人
長い髪をなびかせ、寒そうにストールに顔をうずめて
足なんか折れそうに細かった。
そして友達と笑ってはいるが
なんかどこか寂しげな女
俺はなんとなく声をかけた。
ちなみに俺はキャッチに出てた訳じゃない。
そこそこ売れてますから。
ただの遅刻っす。
あゆと雪と名乗る二人。
雪…っていうんだ。
『暇してんなら飲み来ない?』
俺がそう言うと、あゆは行く行くー!と凄い乗り気で俺に引っ付いてきた。
雪は俺にそこまで興味なさそうだけど店に来て、入るなりあゆは俺を初回指名した。
何故かガッカリしてる自分がいた。
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