眠れない夜

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背中に生えた片側だけの翼、僕は好きだよ。 飛べなくたって良いじゃない。 雲を掴むその小さな手を、握りしめて居たかった。ただ、離したくなかった。 いつの日か、翼が生えそろったら、飛んで欲しい。 僕の目が届くぐらい高く、君らしく逞しく。 君に手を振るから、どうかその視線を僕に突き刺して?
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