眠れない夜

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あなたの色が好きでした。 僕を染めるその色が、好きでした。 手を振った君、振り返らない僕。 意地でも下を向かない君。 意地でも目を合わせない僕。 怖いような、苦しいような。 そのまま行きたくなかった。 独りよがりな台詞ばかり、僕は信じることも出来ずに。 人の涙はしばらく見てません。 というより、相変わらず、目を背けてばかりなだけ。
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