桜木春

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私はテレビを見ながら考え事をしていた。 手塚に言われた事も気になるし。 手塚と付き合って時間が経った頃、私は勇気を出した。 優が早希ちゃんと付き合ってるのか聞いて、と。 手塚はいつも私のお願いを聞いてくれる。 そんな手塚がお願いをしてきたのは驚きだった。 「私の過去……か」 詮索するのは野暮だ。 でも私は聞きたい彼の気持ちがわからなくない。 複雑な感じだったから。 お互いが同じトラウマを抱えているから。 明日話そうか。 「君が好きなんだ。付き合ってください」 私は告白された回数は少なくない。 人柄なのか容姿なのかはわからない。 ただ、その時は驚いた。 「君、彼女いるよね」
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