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俺は毎日を淡々と過ごしていた。
何かで特別喜ぶこともなければ特別悲しむこともない。
そんな俺は幼い時に母親を病気で亡くし、悟った。
人生なんてこんなものだ。
そんな俺でも不可解なことはある。
それは人の部屋でくつろぐ幼なじみだ。
「それでね、私は」
「なあ早希……お前なんでいるの?」
「え?」
その質問が理解できないようにきょとんとする。
なんでいるのではなくいることが当たり前なのだろう。
「年頃の女の子がつまんない男と話してて楽しいか? 彼氏と遊んできな」
「だから彼氏はいないって」
そう、俺の幼なじみはいないことが疑問なくらいの美少女だった。
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