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俺はこの男を知っている。
いや知ってるどころではない。
俺はこの男を師と仰ぎ、この男の研究チームで働いていたのだ。
そして魚介類の減少について最初に気付いたのが俺だった。
それからの展開はよくある話。
石橋はそれを自分の手柄として世間に公表。
そのことに意見した俺はあっさり首にされた。
そして今のフリーター生活にいたる。
「自然に罪はない。人間は自らの罪を省みるべきです。」
誇らしげに話す石橋を見て、思わずリモコンを強く握った。
三日目の特徴。
それは「巨大化するスピードの速さ」
そう記録すると俺は本を閉じた。
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