めぼりゅーしょん！

嵐の転校生

「さて、ナカサトに邪魔をされたが…」

言いながらマコちゃんがチラっと扉の方へ視線を移す
んっふっふ、と不適に笑う顔が気持ち悪…もとい不気味、も悪い意味か。まあ気持ち悪いで良いや。マコちゃんがキモい。
明らかに聞こえる様に言ったのだがマコちゃんは片方の眉をピクリとさせて続ける。

「喜べ男子！転校生だ！」

おぉ！と野太いどよめきが上がる中、何故か聡は不満げな顔で立ち上がっていたが。
教室の約半数の期待が扉に注がれる中、ゆっくり転校生が入ってくる。

…筈だった。

「ちょっと待ったぁ！」

制止したのは聡だった。