第四章~神の子~

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亮「ここに来てん…キングは知っとるん?」 智「ん…知らない…」 今日は内緒で独りで店に来てしまった。 ほんの少しの好奇心…。 亮「ふっ…」 智「……」 この人の笑顔は歪んでいる。 智「ね、キングの龍彫ったのキドさんでしょ?」 亮「そやで…」 智「じゃ、キドさんもあるでしょ?見せて…」 亮「……」 するとキドさんはゆっくりと俺に近づき白いシャツを脱いだ。 智「すごい…」 全身に描かれた花札と… 智「これは…」 亮「麒麟…動物界のトップやな…」 上半身裸のまま棚からタトゥーの下絵を出してきた。 あ…キングの龍… 智「ね、俺も麒麟がいい…」 亮「アホ。下手に彫ったら呪われんで?麒麟は神やから」 智「ね、キングの龍と麒麟合わせて掘ってほしい…キドさんなら出来るでしょ?」 亮「…はぁ…やってみるわ。」 智「でも、すごい高いでしょ?」 亮「ん…彫る度にセックス一回やな」 智「安くない?」 亮「そうか…?って…服脱いで。」 智「ん…」 キドさんに言われるとおりシャツを脱ぎ台に座った。 亮「下も…」 え…? あ…やっぱデカい龍と麒麟彫るからかな? 俺は下を向きながら下着姿になり背を向け座り直した。 亮「細いな…」 智「…ん…」 亮「彫ってから太ったらカッコ悪いで。」 智「ん…っ…」 相手のゴツゴツした手が肌を撫でる。 カチャカチャ…シュルっ… 智「えっ…」 腕を後ろにベルトで締められてしまった。 亮「ちょぉ…来いや…」 智「やっ…いた…」 頭を鷲掴みにされ隣の部屋の台に投げつけられる。 え…頭が付いていかない…
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