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“アノ国ハ、私タチ罪人ニトッテ天国ノ様ナ所ダッタ” 狂気に満ちた一人の囚人がそう叫んだ後、観衆の前で最後の死刑が施行された。 時は現代。死刑制度は廃止された一方。 決して絶える事のない犯罪の陰はますます凶悪さと、残虐さを増していった。 収容先は、瞬く間に溢れ建設は間に合わない程。 その上、世間の目は厳しく社会に進出できず浮浪者となる者も少なくなかった。 異例の事態に頭を悩ませた政府は、ある提案を打ち出した それは「メガロポリス」と呼ばれる監獄島への収容だった。
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