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―ザーザー…―
雨が降るじとじとした嫌な季節。
「嫌だなー…また制服濡れちゃう……」
「本当嫌になるよね。でもあんたはいいじゃん♪カイト君いてるんだったらいつでも幸せなんでしょ♪」
「大きい声で言わないでよ!!」
私は壱崎海斗という、同じクラスの男子と付き合い始めたばかりだった。
海斗はクラスでも、モテる方で学年でも目立っていた。
私は、海斗に釣り合うほど美人ではなかった。
だからちょっとした嫌がらせもされている。
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