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しばらくすると、香奈は彼氏を連れて部屋に入った音がした。
「よし、じゃあ外にでるか…」
俺は1階に下りて、玄関のドアを開ける。
3月中旬の、しかも昼時だから割と暖かい陽気だ。
「──遊びに行くってもな~」
俺は徐(おもむろ)に携帯を取り出して電話帳を開く。
──日向里沙──
画面に表示された名前を、俺は暫く見た。
小学校からの幼なじみ。
で、今は俺の彼女。
俺は小学生の時から里沙に片思いし続けていた。
んで、里沙が同じ高校に入学していたと知って、入学から一週間と経たずに、俺は彼女に告白した。
…なんていうか、少し運命的なものを感じて、あとはもう勢いに任せた──っていう感じだろうか。
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