プロローグ

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バタン、と部屋のドアを閉める。 朝飯は食ったし、身支度もある程度は済ましていた。 問題は、まだ寝ていた時のままのジャージ姿から着替える事なんだよな。 「面倒くせーな」 ボソッと呟く。 香奈には後で怒られるのを覚悟で、部屋にいようかと考えたけど、妹が彼氏を連れて来た家にいるのも気まずいから、その考えは捨てることにした。 とりあえず服を適当に引っ張り出して着替える。 すると、二分くらい時間が過ぎた頃、下の方でインターホンが鳴った。 「やべ…香奈の奴、来る直前に言いやがったな」 ここにいない妹に向けて苦言を呈したが、もちろん届くはずはなかった。
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