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沢山のビルに囲まれ、無数の人々が世話しなく行き交う都会。
そんな人混みの中でポツンと旅行鞄を片手に佇む青年が一人。
その青年は端正な顔立ちをし、何より太陽の光を浴びて輝く銀色の髪が周りの人々の目を惹き付ける。
この青年こそ主人公である俺であり名は。狼さんだ……。
何だその名前とは突っ込まないで欲しい。正真正銘、俺の本名なのだから。
因みに俺は人間ではなく狼男だ。満月を見ると男が狼に変身するあの狼男である。
まあ、あれは単なるフィクションだから満月じゃなくても自由に人と狼を行き来出来るんだけどな。ま、俺の話を信じる信じないは自由だ。
とりあえず、話を戻そうか。俺はある人との約束を果たす為に世界中を旅している。そして、今いる場所は日本という国だ。
当然、人間ではない俺はパスポートなどは持てない訳でここへ来るのには苦労した。なんたって周りが海に囲まれてる国だからな。
えっ?飛行機に乗らないなら、どうやって来たかって?
そりゃ、空を飛んで来たにきまってるだろ。
狼男の真実その1
狼男は空を飛べる。
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