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――――――
「……とまぁ、あそこでクローバーを探してる時に出逢ったわけだよ」
「前半かなり必要ないことばっかりだけど……シュリ姉虐めないでよね!」
「ゴメンナサイすいません!もうしないんで、振り上げた拳を降ろしましょう!」
こいつ朱莉菜のことをお姉ちゃんのように慕ってるからなぁ、危うくぶっ飛ばされるとこだよ…
「まぁいいけど、その人は
うちの生徒じゃないの?」
「それが覚えてないんだよ…あまりにも唐突だったからさ、顔は覚えているんだが」
頭を押さえながら呆れ顔でため息を吐いている若葉だが、あんな美人に急に話し掛けられたら女性に免疫のない俺には無理な話だ。
「二度と逢うことはないからいいけどね」
正直残念な気持ちがあるが仕方がない……気になるけど……。
「残念そうな顔して素直じゃないんだから! まっ父さんと母さんに報告したみたいだし、勉強がんばりなよ! じゃあね!」
「な!?………わかりましたよ若葉様! またな!」
話をしているうちに学校に着いたので若葉と校門で別れ、校舎に向かって歩を進めた。
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