初めてのこと

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「一緒に帰ろうよ一葉さん!」 そういって俺は先に歩きだした。 「……待ってよー!」 驚いて呆然としていたが、俺の横に笑顔で駆け寄ってきた。 俺は朱音さんに頼まれた物を渡してくると言って、少し待ってもらった。 職員室のドアを開け朱音さんに頼まれ物を渡した。 「ありがとうね望月くん。よかったら家まで送っていくけど?」 「大丈夫ですよ。それに待たせている人がいるんで」 「そっか。責任持って送ってあげてね!」 俺は朱音さんに挨拶をして職員室を後にした。 「少し待たせちゃったね」 「全然待ってないよ!」 なんでそんなに嬉しそうに言うんだろ? 俺が悩んでいると、『早く行こ!』と言われたので帰ることにした。
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