初めてのこと

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「ウワァ!!」 部屋の電気をつけると誰か寝てる……っていっても、犯人はひとりしかいない。 「こら朱莉菜! 起きろ! また合い鍵ではいったろ!」 「だって泊まっていいって言ったの陽ちゃんだよ」 それでこのお泊りセットですか。 だけどそんなこと言ったかな? 「とにかく布団からでてくれ」 「やーっ!」 やーっ!じゃないんだよまったく。 今は一葉さんが下にいるから、早く引っ張り出さないと。 「こんのっ!」 おれは力一杯に布団を引きはがした。 「きゃ!」 「えっ!?」 制服なんだけど、すごいはだけてる…… …なんで? こいつ制服でおれの理性を征服する気なのか? そんなこと言ってる場合じゃない。 「とにかく服直して「陽くん大丈夫? おおきな声が……―」 「「「――…………」」」 布団剥ぎ取るおれ。 制服はだける朱莉菜…… 百パーセントおれが襲ってる画だよな… 「ごめんね……わたしお邪魔みたいだから帰るね…」 「まっ待って! 一葉さん!」 彼女は部屋から出て行った。 「朱莉菜ーっ!! 追いかけるぞ!!」 「はいっ!!」」
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