友達になろうよ。

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その後も、アインと勇人とソナタの3人は、事ある事に一緒に行動した…。 勇人の心配は日に日に大きくなったが、数日後には…。   「あいちゃん、ゆうちゃん。一緒にあ~そ~ぼ~。」   なんと幼稚園で、ソナタの方から遊びに誘って来たのだ!! 大きな声とはいかないまでも、普通の大きさの声で…。   「えっ!?いいのソッくん!?」   そう大きな声で答えたのは勇人の方だった。 アインは嬉しいのか、目がキラキラしだしたのが、ハタから見ても分かる程だった。   「うん!なんかね、お母さんがね。 あいくんとゆうくんにね。 ゴメンって言ってって言っててね、そんでね、今度ね、家に…。」   ソナタのそのセリフも半ばに、3人は遊んだ。 精一杯、遊んだ。 この数日分を一気に取り戻す勢いで遊んだ。 その日一日は楽しい日となった。    ここで一旦何があったのか、話しを過去へと戻してみよう。 ソナタが遊ぼうと誘ってきた、前日…。 その日は日曜日。  場所は街中のオープンカフェ。 そこに一人、誰かを待つ女性の姿…。 その誰かを見てとれたのか、やおら立ち上がり…。   「あっ!?こっちです。高松さん!!」   そう言葉に発して、手を振ったのは勇人とアインの母親の矢城 天美だった。 そして、高松さんとは…。   「ごめんなさいね…矢城さん。 遅くなって…。少し仕事がもたついちゃって…。」   「イエ、そんな構いません。 お話しがしたくて、お呼び出ししたのは私の方何ですし…。」   「ここの場所と時間を指定したのは私の方よ…。 それで、悪いんだけど矢城さん。 アナタのお話しの前に、少し聞いてもらえるかしら?」   ソナタの母親の高松 紗英だった。 天美が紗英へと話したい内容は、紗英にも大方予想は出来たが、紗英の方から切り出してきた話しは、天美には予想出来無かった。   「あ、ハイ…。どうぞ。構いませんけど…。」   天美は紗英が話し始めるのを待った。 紗英はウェイターにコーヒーを注文して、一拍おくと話しを切り出してきた。    「あの子ね…。あっ!? ソナタの事何だけど…。 お遊戯会の前まで、少しずつ明るくなっていってたのよ…。 楽しそうに私に、幼稚園の出来事を話してくれて…。 やれ、今日はこんな事があった。 やれ、今日はあの子があんな事したって…。」   紗英は少しずつ、ほんの少し前の記憶をゆっくり反芻するかのように、語り出す。
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