信用と信頼と疑いと…。

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「そうだな…。 学校で、トイレの大の個室に入ってはいけない。 ウンコに行きたきゃ、バレないように素早くこっそり行け。 コレだけだ。」   ズコ~~~~~~~~!!   思わずキリモミ状にずっこけて、ボケとツッコミの立場を逆転し、アインがツッコミに入れだした。   「な、何ですかそれは~~~~!?。 それが小学校のアドバイスって…!?。 んな、アホなっ~~~~…。 もしかして、何も知らない私をおちょくって、騙そうとしてませんか!?。 勇人様っ!?。」   アインにツッコミを入れられても、勇人は表情一つ変えず、どこか冷めた表情で返答する。   「だって実際そうだったもんなぁ…。 馬鹿らしいと思うだろうが…。 イヤ、実際馬鹿らしいんだが…。 子供にとっては大切な事で…。 うっかり、トイレで大をしてるのを見られたら、あだ名をウンコマンと言われかねんからな…。」   「そ、そう…なんですか…?。 まるで実際言われたかのような口振りで…。」   そうアインが言いかけると、ハタと何かに気がついてしまった。   「それでそのウンコマンは、ウンコを武器にするからウンコマンなのか? ウンコの鎧で、自身を防御しているからウンコマンなのか?。 どっちなんですかね?。 ウンコマン様?。」   「知るかよ!!バカ!!。 俺のトラウマをえぐるなよなっ!!。」   勇人の心のトラウマをえぐり軽く泣かせ、ボケとツッコミが元に戻った所で…。 本命の方の対策の話しをする事にした。   「何とか、ソナタには友人として、介入出来始めてよかったなアイン…。」   「ええ、私たち随分仲良しになれました。 お互いの家を、行き来する仲にもなれましたし…。 初めてソナタ様の家に行った時の高揚感、今でも忘れられませんよ。 ソナタ様の家で食べた手作りクッキー、美味しかったですねぇ…。」   そう言われて、勇人もその時の事を思い出したのか、しみじみとしゃべり始めた。   「確かにな…。 キツい人かと思ったら、良い人だったな…。ソナタの母さん。 ソナタん家で結構、俺達に気を使ってくれてたし…。」   「何と言っても、私達のお母様とソナタ様のお母様が、仲良くなられたのが助かりましたね。」    そうアインが言った所で、勇人が前々から思っていた、とある疑問を聞いてみた。
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