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「森田さんって知ってる?」
セリフからの唐突な始まり方はラノベの王道だな。
「んー、聞いたことはあるような…」
俺は頭の中を色々整理しながらそう答えた。
「ほらあのお前と同じ軽音部の…」
軽音部…、
友人の言葉を頭の中でかき回してより純度の濃い情報にしてみる。
軽音部の森田さん…?
あ、あの子か?
なんとなく髪が長くて背が高かった気が…、
とは言っても、軽音部はちょっと特殊な部活だからなぁ…。
バンドごとの活動、よって他のバンドの情報は特になし。
女の子だと尚更だ。
「顔は知ってる。で、その子がどうした?」
俺はあからさまに首を傾げて友人に聞く、
向こうは自宅である手前リラックスでもしているのか…、
若干興奮気味にこう言った。
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