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玉子をフライパンに落とす。
ちらりと壁掛け時計を見る。
現在7時30分。
―そろそろだ。
目玉焼きをレタスをしいた皿に乗せた。
茶碗にご飯を盛る。
二人分の朝食が完成した。
私はミルク。ニコちゃんはブラックコーヒー。
玄関の開く音がした。
「おはよう」
「ニコちゃんおはよう!できてるよ」
ニコちゃんはわずかに頷いて椅子にかけた。
「リク…何回も言うけどさ、鍵開けっぱはダメだろ」
ニコちゃんは目玉焼きをご飯にのせて食べる。
「いつもは閉めてるよ。朝はニコちゃん来るから開けるだけ」
「嘘つけ。いつもかけてないだろ」
「ちゃんとかけてるよ」
私は口を尖らせた。図星だ。
「最近物騒だから気をつけた方がいい」
「はあい」
いつもの日常。
変わらない朝。
私達はずっとこのまま、一緒。
「鍵かけた?」
「かけた!行こ」
見上げた空は青く晴れ渡っている。私達は並んで、学校へと向かった。
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