二・フラミンゴピンク

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あれから、ニコちゃんはいつもと変わらない。 でも私はどこか落ち着かなかった。 卒業式までの休み。ニコちゃんはよく出かけたみたいだ。 「リク~どしたの?さっきからぼーっとして」 「え、そうかな…」 今日はリサとアツと家で旅行の事で集まる事になってる。 ニコちゃんとアツはまだ来てない。 「なら良いけど。アツも小野田も遅いね!」 「そだね」 その瞬間、ドアが開く音がした。 リサが廊下を覗いた。 「ちょっと、遅いじゃん!」 「あ~…ごめんごめん!」 バツの悪そうなアツの声に重なるように女の子の声がした。 「お邪魔します」 それは学年一可愛い、佐野さんだった。 「え…佐野ミユキ?何で?」 リサが不満気に言った。 「今日、知ってるでしょ?アタシらの旅行の話しすんのに…」 「あ、いや、だからさ…その事で…」 アツはちらっと玄関を見た。 佐野さんの横に、ニコちゃんがいた。 「え、ナニ?どゆこと?」
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