第一章 殺意

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「玉さん!」 その呼びかけは、突然背後より襲いかかってきた。 ギョッとした表情で振り向くと奴がひょうひょうとした表情で立っていた。 「しっ!今、張り込み中だ!わかってんのか?」と、苛立ったおもむきで玉置は言い放った。 しかし、奴は反省の色すら、うかがえない… 奴の名は「田中光雄(たなか みつお)」 普段は「おはようございます」などと言い礼儀正しい奴なんだが、人の気持ちを考えず、秘密など言いふらすという問題児な部分もある。 まぁ~、田中のことは、どうでもいい。 それにしても、なぜ刑事長は、こいつを連れていけと言ったのだろうか…
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