星月夜

2/3
前へ
/63ページ
次へ
星好きの君を連れて 星月夜にくり出した 頬好きの僕は君の 鬼灯にみたいな顔に見とれてた 僕は馬鹿で、臆病で、そのくせ、また下向いて歩いてて こんな駄目なやつは、君に見合う訳ないなあ 君は馬鹿の臆病に「その癖、直したほうがいいよ。」って 下向いて歩く僕に、頬を擦り寄せてきた 風が吹いては止まって 影が一つ、まとまって 君に「こんな僕でいいの?」って聞いて こんなにも苦しくなって 影は二つ、まとまって 風が吹いては止まないよ 君は「こんな僕でいいよ。」って言って「こんな僕がいいよ。」 言い直したら、風が抜けた 擦り寄せた筈の頬を……
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加