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今回の名言は第二区隊の区隊付のお言葉です。
入隊してから二週間程経ったある時期、私達は遅刻が相次いで起こりました。
原因は休憩時間が終わっても休んでた等と、高校あがりの新入社員にもよくありそうな内容ですが。
遅刻が頻繁に起こり、区隊長からお叱りの言葉と反省と称した腕立て伏せを頂いた後、区隊付から慰めの言葉と反省としてメモ用紙一枚程度の反省文を頂きました。
区隊長の腕立て伏せのおかげで疲弊していた当時の私達に反省文を書く気力は無く、誰もが反省文の提出を忘れていました。
そして翌日の反省文提出日。
誰一人として反省文を提出しなかった事に、遂には我慢出来なくなった区隊付が私達が寝泊まりする
『生活隊舎』
と言う建物の廊下で怒声を上げました。
「二区隊の奴ら廊下集合ーッ!!貴様らぁ、反省文はどうしたー!!」
集合するや否や反省文について問いただしてきます。
大半の人がハッとしてる中何人かは依然と間抜け面してます。
皆の顔が青くなる中区隊付はプレゼントをくれました。
「お前等、空気イス用意!!座れ!!腕を水平に伸ばせ!!」
反省に毒づいてる中区隊付は更に言いました。
「お前等。苦しいか?苦しくてもよく聞け。区隊長はお前等のお父さんだ。
俺はお前等のお母さん。
班長、班付はお前等の兄さんだ。
俺はお前等のお母さんなんだ。
お母さんでいさせてくれ。班長や区隊長に怒られた後俺がアドバイスして直していく。
そういうもんなんだ。俺に怒らせないでくれ。俺を怒らせないでくれ。
…元に戻れ。」
疲れて声も出ない中、区隊付の顔は母親の様に慈愛に溢れてました。
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