白吐息

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****************************** 一人道をたたずむ 冷たい風が通り過ぎて行く 吐く息は白く 手もかじかんで 温もりを求めている 灰色の空ひとつの温もり 手をのばすけど届かない 光 願ってはいけないと分かってるけど 赤い景色は枯れ果てて死んでしまった 嘘つきな僕と正直な君 二人は交わる事はないよね 舞降りてくる雪 真っ白で 「目障りだ。」と吐き捨てた 冬の軌跡を僕が溶かしてしまおう ゆっくりと歩きだす 冷たい風が追い越して行く 感情はなく 目も冷たいまま ネズミ色の雲何もない 見上げてみるけど落ちて行く 闇 願っても届かないと分かっているから 死んだ景色は白く塗られた 嘘つき僕と正直な君 二人は交わる事はないよね 君は「ありがとう。」と言うけど 僕は「さよなら。」と答えてた 君の言葉僕が白い息とともに消した 白い景色を僕が染める 嘘つきな赤と正直な白 二人は交わる事はないから 君の白い心は光だけど 僕の赤い心は闇だから 君の心を僕の手で赤く染めてやろう 嘘つきな僕と正直な君 二人は交わる事はないのに 君の笑顔を 僕が求めいる僕の涙を 君が受け止める 君の口づけが白い息をさえぎった ******************************
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