89人が本棚に入れています
本棚に追加
/128ページ
ガバッ
保健室のベッドで寝ていた河野が起きた
祐平『おっ 起きたね♪』
河野『起きたね♪ じゃねぇよ!! お前が落としたんだろうが!!!』
祐平『俺じゃないよ~ 河野がブッ飛ばした不良が後ろから襲ったんだよ~』
河野『畜生 あいつが犯人か~』
祐平(こいつ基本的にアホだ)
河野『つーか 祐平口調変わってね? いきなりフレンドリーだな』
祐平は保健室の冷蔵庫を物色しながら答えた
祐平『あの時はまだ初対面だったからね 別に良いでしょ?』
河野『ああ』
河野は自分の拳のケガに気付いた ガラスを割ったときについたその傷を河野は見つめていた
祐平『手のケガは先生が包帯巻いてくれたよ まさか河野がこんなファンキーなやつだとは思わなかったよ 第一印象は恐かったけどね』
河野『完全に俺の事引いてたな』
少し寂しそうに河野は言った
しばらくの沈黙の後 河野の表情が一気に鋭くなった
河野『なぁ さっき俺が名前聞いたやつらいるだろ あいつらって全員優等生だよな?』
祐平『ある意味ね あいつらは俗に言う不良ってヤツだね』
河野『お前もだろ』
河野の一言に祐平の表情も鋭くなる
祐平『俺はあいつらほどやんちゃじゃないよ 否定は出来ないけど… 言うならば俺は「情報屋」的ポジションかな』
最初のコメントを投稿しよう!