疑い

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「おはようございます」 いつものように挨拶して、いつものようにラジオの打ち合わせのため椅子に座ろうとしたが、鋭い視線が小野に突き刺さる。 鋭くて怒りを露わにしたその視線。 確かめなくても分かる神谷さんの非難の目。 「小野く…」 「はい、じゃあ打ち合わせを始めます」 神谷さんから声をかけられて、まだ目線すら合わせていない相手の顔を想像してびくっと体が震えたが、タイミングが良かったのか悪かったのか…諏訪さんがちゃかちゃかと打ち合わせを進めていく。
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