0人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
あなたが遠くで霞んでみえた
それが今の私たちなんだね…
涙ならいらないよ…
溜め息は秋風に混じった…
愛しても愛しても焦がれないあなたは、私を一人にする
寂しさを越えるものなどないなんて…
きっとなかったんだね
何も言わずに離れて、気づいたときには消えている
そんな恋は要らなかった
辛くても思いは風船みたいにどこまでも浮いていく
「サヨナラ」
今は涙でしか隠せない心のナイフ
「二人は愛し合っていた」なんて過去的な事実ならいらないよ…
今はもう一日でもあなたがまだあなたと呼べる日を求めている
言葉遊びで繕った綾取りもいつかは同じ時間を繰り返していく
もつれた綾にはしないで…
またこの想いに寄せさせて…
愛しさ故の寂しさよ、今は寂しさ故の愛しさにしないでください…
きっともう少しだけ…
最初のコメントを投稿しよう!